皆さん、こんにちは·こんばんは。
おんかる·イタリア語講師の nyxです。
こちらでは、
イタリアの文化をキッカケにした さまざまなお話をとおして
皆さんと関わっていきたいと思います。
さて 昨年 2023年12月6日に
Il canto lirico italiano(イタリア·オペラの歌唱)
Irrigazione tradizionale(伝統的な灌漑技術)
が 新しく、ユネスコ無形文化遺産として 認定·登録されました。 パチパチパチ!
今回は これに関連して
これまで(~2022年) に登録されている、イタリアの人類無形文化遺産
について 話をしたいと思います。
訳を済ませたところで、とても長いことに気がついたため
3回に分けて 紹介します。
[口承あるいは無形の文化遺産]
2003年10月17日 ユネスコ世界会議は
地球の伝統·民俗文化保護の目的で、無形文化遺産に関する条約 を承認した。
ユネスコは、人類の発展に由来して さまざま色彩を帯び、分化の相を呈しながら、
1000年に渡り世代を超えて伝承されてきた 見事な言語·儀礼·社会的慣習·手工芸のための技能に関連する
知識と実践の組み合わせを保存しながら、これらの傑作を、消滅を避けるために保護する目的を担っている。
1 人形劇(シチリア)
人形劇は、プーピまたはプパッツィと呼ばれる武装したマリオネットによる公演に向けられた伝統演劇で、
南部イタリア、特にシチリアで一般的である。
プーピの起源は1800年代に遡り、名誉·正義·愛·戦争についての内容をもつ貴重な題材を叙事詩で、
庶民文化に普及する役割を持ちながら、シャルル·マーニュの騎士の功績や彼に仕えた12の騎士について語るものである。
ユネスコ世界遺産のリストへの登録 - 2001年
2 テノーレス歌唱
サルデーニャの1000年に渡る牧歌的伝統の中で生まれ、
音色と和音の豊かさのために地中海の民族音楽の展望において重要な価値を持つ、非常に古い4声部による合唱である。
“オケ”は民話に基づく叙述的歌唱が委ねられる、ソロの役割である - 他の声部は、地域によって形式的に異なる伴奏あるいは技巧的な演奏を行う。
ユネスコ世界遺産のリストへの登録 - 2005年
3 地中海の食事法
(チプロ·クロアツィア·スペイン·ギリシア·イタリア·モロッコ·ポルトガル)
2010年の登録は国家的性格の一つであるイタリア料理の一面を評価した。
Dieta(食事法·ダイエット)という言葉は - ギリシア語のdìaitaに由来する - 海と陸の幸が1000年に渡り毎日主役を務めてきた、
世代·自然の環境との相互の影響の仕方を通して伝わった知識によって形成された“生活の形式”を意味する。
ユネスコ世界遺産のリストへの登録 - 2010年
4 クレモナの弦楽器製作の技術
クレモナの弦楽器製作技術は、弦楽器の製作における正真な芸術で、手工芸だけによる技巧を使った古典的な製作の
性格·特徴·方式を維持した唯一無二の技術である。
数多くの芸術家 - 製作家と工房の正統な集団は、クレモナで若い見習いや弟子にその知識を受け継がせて、
古くからの熟練の技術を更新している。
ユネスコ世界遺産のリストへの登録 - 2012年
5 肩で背負う大車(山車)の祭典
イタリアでは4つの行列による祭りが無形文化財産となっている。
サッサリ: 大型滑車の下降(サルデーニャ方言でファラッダ·ディ·リ·カンダレーリ)は
フェッラゴースト(聖母被昇天の祝日)の前夜に、街の中心、1000人以上の人々の間を通っていく巨大な木製の蝋燭の壮大な行列である。
ヴィテルボ:”サンタ·ローザの車” 毎年9月3日に、照明と松明によって照らされた30メートルの高さの塔が100人以上の運搬者によって担がれて町を回る。
これはサンタ·ローザの衣装の変遷を想起させる。
ノーラ: “ジッリ(百合)”は、431年に町を西ゴートから解放したノーラの司教、守護聖人·聖パオリーノを敬して、
6月22日の次の日曜日に、クッラトーリと呼ばれる人たちによって運搬される25メートルの高さの車である。
パルミ: “ヴァーリア” 8月最終の日曜日に200人のンブッタトゥーリによって担がれる、アッスンツィオーネ(聖母マリア被昇天の祝日)を祝う聖なる巨大な車。
ユネスコ世界遺産のリストへの登録 - 2013年
いかがでしょうか。
アントニオ·ストラディヴァーリ
のヴァイオリンは、世界的にとてもよく知られていますよね!
クレモナは 個人的に好きな町のひとつです。
この続きは、次回 皆さんに共有します。
次回の投稿もお楽しみに:-)