デザインを進めていると、「これで合っているのかな…」と不安になったり、アイデアがどんどんズレていってしまうことってありませんか?そんなとき、無駄に時間をかけずに迷いを解消する方法があります。それが「6W1H」を使ったアプローチ。クライアントの要望やリサーチした情報をこのフレームに当てはめることで、何がズレているか気付きやすくなり、効率的に制作を進められます。
6W1Hを活用する理由
デザイン制作の迷走は、多くの場合「方向性が不明確になること」が原因です。クライアントからの要望を忘れたり、リサーチした内容を見失ったりすると、どれだけ素敵なデザインを作っても目的に合わないものになりがちです。そこで役立つのが「6W1H」。「何を」「誰が」「いつ」などを明確にしておくと、軸がブレにくくなります。
6W1Hとは?
まず、6W1Hが何かを簡単に説明します。
Why(なぜ):なぜそのデザインが必要なのか?
Who(誰に):ターゲットは誰か?
What(何を):何を伝えたいのか?
Where(どこで):どの媒体や場所で使われるのか?
When(いつ):デザインの使用時期やタイミングは?
Whom(誰が関わるのか):クライアントの利害関係者やチームメンバーは?
How(どのように):どのような形で伝えるべきか?
この質問に答えることで、デザインの方向性がクリアになり、迷いが少なくなります。
具体的な使い方
Why(なぜ)
なぜそのデザインが必要なのかを考えることで、デザインの根拠や目的がより明確になります。広告キャンペーンなら売上向上が目的かもしれません。デザインがその目的にどう貢献するか考えることが重要です。
Who(誰に)
デザインする際、常に「ターゲットユーザー」を意識しましょう。例えば、若い女性向けの商品なら、色使いやフォントもそれに合ったものを選ぶべきです。ここで迷ってしまうなら、ターゲットが本当に誰なのか再確認しましょう。
What(何を)
クライアントが一番伝えたいメッセージは何か?これを明確にしておくと、余計な要素に引っ張られず、シンプルで効果的なデザインができます。「伝えたいことがぼやけているな…」と感じたら、何を伝えるべきかに立ち返りましょう。
Where(どこで)
デザインが使われる場所を意識するのも大事です。例えば、Webバナーとポスターでは視認性や情報量のバランスが異なるため、使い方に応じてデザインを調整する必要があります。
When(いつ)
いつ使用されるかも重要なポイントです。季節やタイミングに合ったデザインは、視覚的な効果を高めることができます。季節感やトレンドも踏まえて考えましょう。
Whom(誰が関わるのか)
クライアントだけでなく、そのデザインに関わる他の利害関係者にも配慮することが大切です。例えば、営業チームが使うプレゼン資料なら、営業メンバーの意見を反映させることが成功のカギです。
How(どのように)
最後に、どのように伝えるかを具体的に考えます。インパクト重視か、情報を伝えやすい構成にするか、目的やターゲットによって異なるので、それに応じたデザインを構築しましょう。
まとめ
デザイン制作で迷走したとき、方向性を確認するために「6W1H」を使ってみてください。これをもとに考えると、ズレているポイントに気付きやすくなり、効率よく進められるはずです。クライアントの要望とリサーチ結果を元にして、デザインの道筋をクリアにしていけば、デザインの質も上がり、より良い作品が作れるようになりますよ!