こんにちは。
今日はセンスについて書こうと思います。
さて、「センスが良い」。これってどういう事でしょう?
演者として良いセンスを持つのは大事なこと…と頭でわかっていても、具体的にそれがどういう状態で、どのようにすればセンスが良くなる(磨かれる)のか解らない、と思う方もいるでしょう。
私が思う「センスが良い演者」とは、演じる作品のテイストを正確にとらえ、その世界観に合わせた表現ができる状態のことです。
例えばシリアスな刑事ドラマならリアリティのある演技をしてみるとか、子供向けのコメディ作品なら、分かりやすい表現を少しオーバーに演ってみるとか。
洋服選びでも「センスが良い、悪い」なんて言いますが、それと同じで、その場の雰囲気に合わせられるかどうか…それがセンスだと思います。
夏に河原でバーベキューをしよう!という時にドレスを着てピンヒールを履いてくる人がいたら「センスが無いな」と思うし、もし高校受験を頑張る学生のドキュメント映像のナレーションが、二頭身アニメキャラのような声でうるさく喋りまくっていたら、やっぱり「センスが無いな」と思う訳です。
ではセンスって、どのように磨いていくのでしょうか。
服の事はわかりませんが、少なくとも演技のセンスが良いなと感じる方々は、たくさんの映像作品や舞台、本などを読んだり、分からないと思う事をすぐに調べたり、現場へ行ってみたり、他人の話に興味を持っています。
見る、読む、調べる、体験する…そうして多くの情報が脳内に蓄積される事で、だんだん「こういう雰囲気だと、こういう表現が合うな」ということを学んでいけるのではないでしょうか。
声優養成所や専門学校などではよく講師の方が「本を沢山読め」とか「色んな体験をしなさい」とか仰ると思います。それは、将来良いセンスを身につけるための大切なアドバイスだと思います。